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ラティス構造③ラティス造形を可能とする金属3Dプリンター

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ラティス構造③ラティス造形を可能とする金属3Dプリンター
近年、金属加工・造形では実現が困難とされていた「ラティス構造」が可能となる技術が開発され、注目を集めています。本コラムでは、ラティス構造の特徴を踏まえ、造形を実現した金属3Dプリンターについて解説していきます。

前回までのコラムはこちら「ラティス構造①基礎知識とメリット
            「ラティス構造②金属3Dプリンターによる部品の実例と将来性

金属AM造形において以下のお悩みはございませんか?

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上記のようなお悩みごとがございましたら、大陽日酸の金属AMソリューションをご検討ください。

「金属AM造形を進めたいが、進め方が分からない。」などといった些細なお困りごとでも、まずはお問合せフォームよりお気軽にご相談ください。

ラティス構造を造形するには

金属3Dプリンターは3DCADで作成し、2Dに変換したデータをもとに金属材料を1層ずつ積み重ねて部品を造形する装置です。
造形できる金属部品の製品の自由度が高く、ラティス構造などの複雑な造形を可能とします。また、複数の部品で構成されるアセンブリの一体製造も実現しています。


ラティス造形を可能とする金属3Dプリンター

複雑な造形を可能とする金属3Dプリンターですが、すべての金属3Dプリンターがラティス構造を造形できるわけではありません。

金属3Dプリンターには造形方法によって複数の種類があり、ラティス造形が可能なのは「パウダーべッドフュージョン方式(PBF)」です。

パウダーベッドフュージョン方式(PBF)では、素材となる金属粉末を層状に敷き詰め、電子ビームやレーザーによる焼結を繰り返して加工・造形を行います。他の金属3Dプリンターの造形方式に比べ、高精度かつ高密度の造形を得意としており、ラティス構造も実現可能です。

また、パウダーベッドフュージョン方式(PBF)は「レーザー方式」「電子ビーム方式」であるかによって造形できるラティス構造の形や特徴が異なることに注意が必要です。

「レーザー方式」ではラティスの線径が小さい微細なラティス構造が可能ですが、応力により変形しやすいため造形中のサポート材が必要です。さらに、粉末を敷くブレードが一層下の造形物に衝突し破損や欠落の恐れがあるため、ブレードの素材をゴムやカーボンなどの比較的柔らかいものに変更する必要があります。

一方で、「電子ビーム」はサポート材を削減しながら、ラティス構造の造形が可能です。しかし、造形後に仮焼した粉末を除去する必要があり、微細なラティス構造には向いていません。

 

ラティス構造が可能な金属3DプリンターはVelo3D社の「Sapphire」がおススメです。

「Sapphire」は複雑な形状の造形でもサポートを大幅に削減できる、次世代のレーザーパウダーヘッドフュージョン方式(LPBF)金属3Dプリンターです。ノンコンタクト・リコーターをはじめとする最先端の技術により、ラティス構造などの複雑な造形や非常に薄い高アスペクト比の造形を実現しています。微細なラティス造形を行えるレーザーパウダーヘッドフュージョン方式(LPBF)でありながら、サポート材を必要としないサポートレス造形も実現しています。

VELO3Dの金属3Dプリンターについては以下資料で解説していますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。


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