ラティス構造②金属3Dプリンターによる部品の実例と将来性

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金属3Dプリンターにより「ラティス構造」の金属造形が可能となり、実際に医療分野や産業分野での活用が可能となりました。本コラムでは「ラティス構造」を活用した部品の実例と将来性について解説していきます。

前回のコラムはこちら「ラティス構造①基礎知識とメリット

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目次

ラティス構造を活用した部品の実例と将来性

ラティス構造はさまざまな部品に活用されています。ここでは、ラティス構造を用いた部品の活用例を2つご紹介します。

実例①:人口股関節 アクセタブラーカップ

医療分野での実用例として、整形外科用股関節カップが挙げられます。ラティス構造を活用することで、先述したように生体適合性が高くなり、身体を支える骨の負担を軽減し、副作用を抑えることが可能です。

実例②:ドローン用マイクロタービン

小型無人航空機(ドローン)はホビー用から産業用へと応用分野を拡大しながら、新産業創出として世界的な成長期に入っています。
ドローンへの期待の高まりには、先進国を中心とする少子高齢化社会における慢性的な労働力不足、そして、人件費高騰による省力化・無人化の促進と低コスト化などの社会的背景があります。
日本でも「点検事業」「救助防犯監視事業」「計測・測量事業」など多岐の分野で活用が期待されています。今後も大幅な拡大が期待されるドローンのマイクロタービンにラティス構造が適用されています。

以下の画像は、タービンエンジン燃焼器の断面であり、燃焼器が燃焼前に燃料を効果的に噴霧するのに役立つ、下部の薄いエアフォイルと滑らかな格子をラティス構造にて再現しています。細かいディテールと機能を備えながらも、大幅な装置重量の低減を実現しています。




続編では、ラティス造形を可能とする金属3Dプリンターについてご紹介します。

続編はこちら「ラティス構造について③ラティス造形を可能とする金属3Dプリンター

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